Nintendo Laboすごい

既にご存知かとは思いますが、今朝、Nintendo Laboなる新発表がありました。 www.nintendo.co.jp あまりに感動してしまい、何に感動したのかよくわからなかってしまったので、書いて整理しておこうと思います。


ゲームデバイスとして

  • IRカメラとHD振動
    単純にここまでできるんか、すげーっとなった
    ピアノの鍵盤検知で演奏できるんかよ、とか、HD振動をアクチュエータとして走らせる、とか…思いつくのがマジですごい
    どんなゲームが今後でてくるのかすごく楽しみ
    switchのローンチイベントで、1,2,switchでのIRカメラ紹介時とか、「口の開閉がよめまーす」で、それだけかよ…という感じだったのに、よくここまで隠し通せたなと…胸のうちではさぞほくそ笑んでたことでしょう

  • 周辺機器の拡充性
    これは、あらゆる開発者が、安価でゲームの周辺機器を作れるようになったということを意味するわけで
    新しいタイプのゲームもでてくるし、今まで専用機ででてきたようなゴツい周辺機器の代替にできるケースもあり、めちゃめちゃ可能性があると思ってます
    どこまで仕様が公開されるのかは分からんが、インディーとかでめちゃめちゃ面白いコントローラの使い方するゲームが出るのを期待してます
    しかしこれで、コンシューマー機の体感型ゲームの可能性が一気に広がったわけですよね
    VRデバイスはVRゲームしかできないわけで、体感型ゲームの拡張性としてはこっちの方が広くなったのがすごいなと。

知育玩具として

  • 「知育できる」玩具
    STEM教育というんでしょうか、あーいうのに用いられる、プログラミングできるブロックみたいなものを組み合わせる玩具、あまりよく思っていなくて、それは、結局そのブロックでできることを組み合わせてるだけでない?その商品固有のことしか学べなくない?ブロック組み合わせたらブロックについてるスピーカーからギターの音が鳴って終わり、それで良いの?大人の自己満足でないの?いう先入観があったためでした。
    一方でNintendo Labo、似てるっちゃ似てるんですが、何故かこちらはすばらしいと思ってしまい、何が違うのかなーと考えると、それは仕組みを考えさせる仕組みがあるかなーと思いました。
    中をあけたり、画面上で原理解説したり、理解をするためにできる手段がある。
    あと、「このセンサの役割をするブロック」ではなくて、「このジョイコンにはXXXのセンサが入っている」、という方向なので、センサってなんだろう、どういう仕組みで動いてるんだろう、と物理現象について考える方向に向いやすいんではないかと思ってます。
    「このセンサの役割をするブロック」の形式だと、「なんか知らんがこのブロックつないだらとりあえずうごいた」になってしまいそうで。
    まー正直、事前の仕込みとして任天堂と学研がコラボしてそういう連載記事をやっていたのに影響されて思ってるだけかもですが。

学研さんと「HD振動」のヒミツについて調べてみました。 | トピックス | Nintendo

  • 段ボール工作
    段ボールでできるのはめちゃめちゃ良くて、映像でも提示されてるようにデコったり、改造したりが容易にできる。
    プラスチックも原価おなじくらいじゃない、という意見もみたけど、傷をつけたりする心理障壁の少ない段ボールがすごい適任だと思うんですよね。図面さえもらえれば調達も楽やし。 散々いわれてるけど、段ボールからの工作からも遊びのうち、になってるのがすごい。
    これみて、昔、工作好きやったなー、空き缶とかひろってきて図書館で借りた本みながら工作よくしたよなー、というのを思い出したりしました。

  • VR
    VRは子供にはリスク高いと言われているし、客層としてそこを狙っている任天堂がやるわけはないと思っていた。
    VRではなく、体験型デバイスとしてこんなおもしろそうなものを出すのはすごいなと…

switchの戦略として

  • 教育用途
    として使えるからってこで、switch子供が買ってもらえる率めちゃめちゃあがりましたよね
    今から考えると、その時点で子供がやりたいゲームを揃えておく必要があるわけで、スプラトゥーン2のリリースを急いだんもやむ無しやったんやな、と
  • 複数台購入
    こう使えるとなると絶対一人一台switchほしくなるわけで、複数台購入する家庭わりとでると思う。
  • プラットフォーム囲い込みとして
    ゲーム用周辺機器としてもそうだし、知育玩具としても、switchでしかできないことがどんどん出てくるわけで、既存のゲームを外で"も"遊べる、だけのデバイスから、これだけでしかできないことがどんどんでてくるのは強いと思う。

なにより、
流行りの技術を使うのが凄いのでもなく、
カタログスペックの数字をあげることに必至になるわけでもなく、
ただ口当たりのいいそれっぽいことを言うとかでもなく、
社会的な意義とかにむやみに結びつけるとかでもなく、
ただ面白い遊びをやるんだよというメッセージが夢があって、ワクワク感があって、
自分がおもしろいと思ったりするのは、こういうことだよなーーー、といたく感動した次第です。